アーカイブ

化粧品業界とは

化粧品業界とは、「夢見がちなリアリスト」を対象とする究極の付加価値ビジネスだ。しかしながら女性誌の化粧品記事は絶賛のトーンのみで彩られ、カタログ的な情報に終始している。商品の素晴らしい効果については言葉を尽くすが、メーカーの戦術・戦略に触れることは皆無だ。男性誌には、たまに化粧品メーカーをたたく記事が踊ることもあるが、単なる暴露にとどまっている。「化粧品に血道を上げる女はバカだ」というニュアンスが色濃いので、女性にはあまり関心を持たれない。ビジネス誌や業界誌に化粧品に関する記事が出ていたとしても、今度は専門的すぎて一般読者には敷居が高い。また化粧品の害を告発する書籍はたくさん出ているが、ただただ有害性をあげつらうばかりで、女性が化粧品を使うときに浸る夢や高揚感がまったく考慮されていない。要するに、化粧品を前にした時のときめきや楽しさはどのように演出されているのか、化粧品に抱く夢がどんな風に移り変わってきたのかを、当の女性が客観的に知る機会は非常に少ない。

[注目美容サイト]
アンチエイジングアライアンスについて
http://www.pola.co.jp/company/AAA/index.html

エイジングケアについて
http://www.pola.co.jp/

まして、化粧などしない男性でも、「鈴木その子」「美白」「ガングロ」なら聞いたことがあるはずだし、化粧品会社のポスターの美女には目が行くはずだが、この、世にも興味深い化粧品業界の熱戦の模様を、うかがい知ることは難しい。本書は、世相史を交えながら女性の夢と欲望が渦まく化粧品ビジネスの実態を探っている。熾烈なコスメ戦争の現場に足を踏み入れれば、女性をひきつけてやまない化粧品の魅力がいかに形づくられているかを理解していただけるのではないか。その一助となれば幸いである。