両端には大きなボンボンがついている。カジュアルで、どこかコケティッシュなものを自分のスタイルにしている彼女に、それらはいかにも似合った。短い時間の中で私たちが集中して行ったことは、あるものから発散される「イメージ」を大きく掴み取り、そのイメージと自分自身のイメージとがぴったり一致するかどうかということを判断するという作業だった。アンティークショップのペンダントには、「クラシック、繊細だが大ぶり、ドラマティック」といったイメージがあり、Aラインワンピースには「コケティッシュ、大人の甘さ、おおげさすぎないカジュアルさ、切れのいいモード感」を感じた。それぞれのものと自分自身との共通項を瞬間的に見極めるためには、集中力がとても必要とされる。私も友人も仕事柄、数多くのものを見ている。友人は私以上にものを見る目がシビアだから、滅多なことでは衝動買いなどしないし、失敗もない。それでも、彼女は「集中しなければものは選べない」と言う。商品企画を仕事とするもの選びのプロですら、いやプロだからこそ、集中力の大切さを身に染みてわかっている。