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美しい印刷を行なえる人

日本でこういう草の根のミニコミを支えていたのは版であった。蝋をひいた原紙に鉄筆で傷をつけ、その傷をつけたところからインキがしみだして印刷できるというガリ版に、甘い青春の思い出を重ねる人が多い。一九五六年生まれの私は、どうやらガリ切りというものを経験しなかった最初の世代らしい。一世代上のいわゆる「全共闘世代」の人々はガリ版を使ってビラや小冊子を作っていたが、私にはガリ版よりも青焼きやコピーの方が馴染みが深い。ガリ版でも芸術的なまでに美しい印刷を行なえる人がいたり、筆耕という専門職があったというのも、伝え聞くのみだ。それにしても、タイプと手書きガリ版では印字品質という点で大変な差がある。アメリカのヒッピーが、タイプライタでつくったミニコミは、手書きガリ版の日本のミニコミにくらべるとかなり見栄えがした。

[参考サイト]
チラシの格安印刷
http://www.gekiyasu-chirashi.com/