「店や企業の要はお金でも物でもありません。人なんです。いい人と巡り会っていけばうまくいきます。僕は幸いいいスタッフ、いいお客さんに恵まれてきました」。柔和な表情でこう語るのは、某リサイクルショップの社長さん(46歳)。家具や電化製品、生活用品を扱うリサイクルショップとしてオープンしたのは17年前。今日まで、堅実な経営を続けている。社長さんが成功したのは、いい人に巡り会えたことだけではなく、「一発儲けてやろう」という気負いがなかったから。そんな気にさせられる、オープン当初の話を聞いた。そもそもの始まりは、友人から「リサイクルショップを一緒に始めないか」と誘われたことだった、大阪ガスの販売店に勤めていた社長さんは、リサイクルの「リ」の字も知らなかったが、その気になり、自分なりに勉強を始めた。ところが友人は妻に反対されて断念。社長さんは、物質面も気持ちの面もリサイクルショップを始める準備が出来ていたので一人で始めることにした。「私の子供もまだ1歳と小さかったんですが、いい妻で、何も言いませんでした。私にしても、6か月やってみてうまくいかなければまたサラリーマンに戻ればいい、と気楽に考えてたんです」と社長さんは当時を振り返る。