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細分化するブランド情報誌

東京質屋協同組合の全面的な協力を得て創刊した『フラソズオフ』だが、徐々にリサイクルショップの掲載依頼が増えてきたため、ウィズマソは新たに別媒体の創刊に踏み切った。猪俣はいう。「『フラソズオフ』に情報を掲載しても、多大な質屋の情報に埋もれてしまい、価格的にも見劣りがするため、リサイクルショップが広告出稿をためらうようになってきた。そこで、新たにリサイクルショップと並行輸入業者の情報誌として『ブランドバザール』を創刊しました」質屋情報との棲み分けのために、二〇〇三年に創刊された『ブランドバザール』の発行部数は公称一五万部とすでに先行の『フラソズオフ』を追い抜いた。『ブランド、、ハザール』の読者層は10代も多く、主婦やOL主体の『ブラソズオフ』よりも年齢層が若い。そのため、値段が安い商品の動きが良いという。現在のブランドブームの担い手は若い女性であり、低年齢化か著しい。ブランド情報誌の世界にもこの動きが投影されている。ウィズマソではヴィトン人気の高さを受けて、四年前にヴィトン製品だけを掲載する『ルイ・ヴィトンーカタログ』を発行した。一一万部を発行したが、すぐに完売。一次流通で強いブランドは、当然ながら二次流通でも強い。男性向けのブランド品情報誌として『メンスブランド』も発行しているが、こちらの主役はロレックスだ。聞けば、男性のブランドに対する興味は、六割が時計に集中し、残りがバッグや靴、洋服なのだという。そこで、ウィズマソでは「時計以外のブランド情報はいらない」という男性を対象に、二〇〇二年に『ウォッチビート』を発行した。全ページ、時計情報のみ、しかもその六割がロレックスで埋め尽くされている。女性のヴィトン熱に匹敵するのは、ロレックスをおいてはない。中古車情報誌も、国内外のあらゆる車を網羅する総合誌からはじまって、あっという間に細分化された。外車に特化した雑誌などは序の口で、今やメーカー別の情報誌も多数出ている。ブランド情報誌も同じ流れをたどっているが、こうした特化型の雑誌が可能なのは、ヴィトンのほかにはエルメスやシャネルがある程度。一つのブランドに絞り込んだ情報誌の存在は、すなわちそのブランドがスーパ≒ブランドであることの証明だ。