ネクタイは好みの分かれるところなので、それぞれの役割を示しておく。ソリッドタイ、つまり無地のタイは、素っ気ない感じを与えることから、今まではビジネスでは使わなかったかもしれない。しかし、プライベートな機会には活躍するネクタイだ。なぜなら、無地なのでスーツやシャツが主張するタイプだった場合、収まりが非常にいいからだ。しかも、最もフォーマル感があるので、気どった場所や格式のある場所に好適だ。ストライプタイ、通称レジメンも、きりっとした印象を与え、好感度大だ。ビジネスにも使われる柄だけに、ピンクやイエロー、オレンジといった甘い色が入っているタイプを選ぶとイメージが変えられる。小紋タイは決してでしゃばることなく、慎み深い印象。ソリッドタイと同じで、華やかな服を緩衝する役割を果たしてくれる。ドットタイは、オールマイティな存在だ。祝いの席にも、そうではないシリアスな場面にも違和感なく使える。ドットの大きさにはピンドットから一円玉ほどの巨大なドットまでさまざまあって、大きくなればなるほどファンシーでモダンになるから、オーバー五〇世代が身につけるのはピンドットか、それに準ずる大きさを選びたい。ウールタイとニットタイは、それぞれ冬と夏の風物詩といえる。どちらもシルクタイと違ってカジュアルな雰囲気を漂わせるので、今まで疎遠だった人もぜひ活用されたい。使い方は簡単。シルクタイだとちょっとお堅い印象かな……と思ったとき、冬なら迷わずウールタイ、夏ならニットタイにチェンジするだけである。このふたつのタイならば、緩めて着こなしても粋な感じに仕上がる。
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