要領のよさだけすでに3年も前のことになるが、登場直後にロゴ(ホンダ)を見て驚いた。ホンダの小型実用車としてまったく新たにスタートしたはずなのに、最初からおよそ魅力がない。既存の他社製品を横目に見ながら「まあ、こんなもんか」で作ったとしか思えなかった。たしかにロゴは、中に入ればスターレッドより広々している。新しいぶん、衝突安全対策もそれなり充実しているだろう。しかし、積極的なやる気はどこにも見えない。たとえば、リアシートに座ってみればそれは明白だ。寸法もクッションも足りない安物ベンチ。単体だったら3000円でもほしくない。とにかく、カタログで自慢できないところは徹底して手を抜いてある。一見無難そうというだけであとはどこのクルマかすらも正体不明なスタイルは、その象徴だ。ヘンに要領だけいいところにかえって腹が立つ。どうして、ステップワゴンと同じ年にこういうクルマが出てきたのだろう。いっておくが、同クラスのたとえばヨーロッパ車に、「こんなもんか」で作られているクルマはただの1台とてない。出来不出来の差はあっても、みんなそれなりに必死だ。
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